中国各地で上海滞在者の入境を制限

Original A&Z Law Firm 里格律师事务所 2020-11-11

11月10日

　上海市浦東新区で11月9日に新型コロナウイルス感染症例が確認されて浦東新区の祝橋鎮営前村が感染対策の中リスク地区に指定されたことを受けて、上海市の他地域のリスクレベルに変更はありませんが、中国各地で上海からの訪問者(帰宅者を含む、以下同様)に対する制限が始まっています。当所が11月10日時点で確認した各地の受け入れ態勢は下記の通りですが、受入地域や、受入単位(企業)、宿泊ホテル等により対応が異なり、また随時変化しています。

上海から他地域へ移動する計画がある方は、マスク等を着用するとともに、PCR検査証明書を取得できるよう事前に予約をしておき、出発直前に訪問地の受け入れ態勢を確認してください。また、訪問地の対応が定まるまでは、出発時に浦東空港を避け、虹橋空港または高鉄駅（市内3か所）から出発されることをお勧めします。

PCR検査の予約サイト：

https://h5.wdjky.com/healthcloud-nad-h5/html/introduce.html?channelCode=10006&lightAppCode=10100&appid=04d7671ab1e44b54b9a9f3182fba265b&state=STATE&isNative=2&openid=oWrACs5fxJRYnOXHHnodIr0Zm5Jc&code=037b791100044d2f91b2cbf2a123f524

　なお、携帯無料アプリの通信大数据行程カードでは、11月10日から新疆ウイグル自治区カシュガル地区、天津市、上海市の地名表示が「赤色」に変わりましたが、これは本人の健康状態を示すものではありませんのでご安心ください。過去14日間に4時間以上滞在した地域の情報により、動態行程カードの表示は、高中リスク地区滞在(赤色)、感染確認者または感染の恐れがある人との濃厚接触者(オレンジ色)、海外滞在者(黄色)、その他地区滞在者(緑色)に区分されています。

　上海(等)からの訪問者に対する中国各地の対応(11月10日現在)：

【北京】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離し規定通りに検査を行う。低リスク地区からの訪問者は健康コードの「緑色」を確認し、検温が正常であれば通行できる。

【天津】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離する。低リスク地区からの訪問者は健康コードの「緑色」を確認し、検温が正常であれば通行できる。

【石家庄】

　市感染防止部門からの上海滞在者に対する制限措置はまだ通達されていない。上海の低リスク地区からの訪問者は訪問地の感染防止部門に登録し、現地の対応を確認するよう勧める。

【フフホト】

　国務院分類の低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」であれば通行できる。14日以内に上海市浦東新区祝橋鎮に滞在していれば到着7日以内のPCR検査陰性証明を提示する。

【上海】

　健康コードまたは随申コードが「緑色」で、検温が正常であれば市内を通行できる。他地域へ移動する場合は目的地の政策に準じる。

【南京】

　中高リスク地区からの訪問者は隔離。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」であれば通行できる。南京市内に滞在する場合は事前にホテル、街道に確認すること。

【蘇州】

　中高リスク地区からの訪問者は隔離。低リスク地区からの訪問者には統一基準はなく、各区、ホテルの対応に準じる。

【杭州】

　上海の中高リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」であることと到着7日以内のPCR検査陰性証明を提示し、かつ登録する。高鉄駅と空港で関連の証明書を提示して正常だと確認できれば隔離しない。

【寧波】

　上海の中高リスク地区からの訪問者は健康コードの「緑色」と到着7日以内のPCR検査陰性証明を提示し、かつ社区、街道に事前に登録し、正常だと確認できれば隔離しない。

【済南】

　現時点で政策変更なし。国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で、検温が正常であれば通行できる。

【青島】

　現時点で新しい政策はでていない。国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。事前に確認することをお勧めする。

【太原】

　現時点で新しい政策はでていない。国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。事前に確認することをお勧めする。

【鄭州】

　現時点で新しい政策はでていない。国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。事前に確認することをお勧めする。

【ハルビン】

　過去14日以内に上海に滞在した訪問者は到着7日以内のPCR検査陰性証明と健康コードの「緑色」を確認する。

【長春】

　10月25日以降に上海市浦東新区祝橋鎮に滞在していれば長春到着後直ちに自主的に報告し、到着7日以内のPCR検査陰性証明を提示。PCR検査証明を所持していなければ到着後直ちにPCR検査を行い、その後14日間は調査のための抜き打ち訪問を受ける。

【瀋陽】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で、検温が正常であれば通行できる。

【大連】

現時点で市の新しい政策なし。目的地の社区、街道の対応に準じる。

【西安】

上海市浦東新区祝橋鎮（営前村を除く）に滞在していた訪問者は在宅隔離、営前村に滞在していた訪問者は集中隔離。上海のその他の地区からの訪問者は健康検査とPCR検査2回を推奨（2回の検査は48時間以上の間隔をあけること）。

西安空港・楡林空港では、上海浦東新区の祝橋鎮営前村（および天津市濱海新区の漢沽街と中心漁港冷凍物流A.B区）から陝西省への訪問者に対して14日間の集中隔離観察と2回のPCR検査を実施。上海浦東新区祝橋鎮の営前村以外（および天津市濱海新区の上記の中リスク地区以外)からの訪問者は在宅で14日間の隔離及びPCR検査2回。上海（および天津）のその他地区からの訪問者には検温と陝西省感染防止コードのスキャンと14日間の健康報告を求め、PCR検査2回を推奨。中高リスク地区の滞在者、天津、上海でトランジットした者は専用通路を利用して省内の人員との接触機会を減らすことを求めています。

【銀川】

【西寧】

　上海市からの訪問者は到着7日以内のPCR検査陰性証明と健康コード「緑色」を事前登録し、到着後は社区の手配に従う。

【ウルムチ】

　現時点では、克州とカシュガル滞在者以外は健康コードが「緑色」であれば通行できる。訪問前に現地の対応を確認することを推奨する。

【ラサ】

　上海(および天津)からの訪問者はチベット健康コードと国務院コードを記入し、「赤色」者は入境を拒否する。その他の旅行者は到着後に指定ホテルで詳細な確認を行い、中高リスク地区に滞在した者は隔離し、その他の訪問者はPCR検査を実施(検査費用は自己負担)。到着7日以内のPCR検査陰性証明を所持し、かつ、詳細確認で中高リスク地区に滞在していないことが確認できればPCR検査は不要。

【合肥】

　上海からの訪問者は事前に登録し、健康コードが「緑色」であることが確認できれば通行できる。中高リスク地区からの訪問者は隔離。

【武漢】

上海市浦東新区祝橋鎮営前村に滞在していた訪問者は上海出発日から14日間まで集中隔離し、PCR検査を2回行う(無料)。その他の浦東新区からの訪問者はPCR検査を2回行う（無料、2回の検査は24時間以上の間隔をあけること）。

【南昌】

　現時点では、国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で、検温が正常であれば通行できる。

【福州】

上海市浦東新区祝橋鎮に滞在していた訪問者は在宅隔離。営前村に滞在していた訪問者は集中隔離。上海のその他の地区からの訪問者は到着7日以内のPCR検査陰性証明を提示して通行することを推奨する。

【アモイ】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で検温が正常で登録すれば通行できる。

【長沙】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で検温が正常であれば通行できる。

【広州】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。到着後に「穂康コード」に申請し、空港職員の検査に協力し、「緑色」であれば通行できる。

【深圳】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で、「i深圳プラットホーム」に申請すれば通行できる。

【珠海】

　浦東新区からの訪問者は社区で管理し、行程確認と健康申告、PCR検査を行う。その他の地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で検温が正常であれば通行できる。

【南寧】

　上海の中高リスク地区からの訪問者は、健康コードの「緑色」と到着7日以内のPCR検査陰性証明を事前に社区、街道に登録すれば隔離しない。

【桂林】

　上海の低リスク地区からの訪問者は7日以内のPCR検査陰性証明を到着後直ちに報告し、再度PCR検査を行う(無料)。中リスク地区からの訪問者はPCR検査を2回実施し、14日間の在宅隔離または集中隔離を行う。高リスク地区からの訪問者は14日間の集中隔離とPCR検査を2回実施する。

【海口】

　過去14日以内に上海市浦東新区祝橋鎮営前村に滞在した訪問者は到着7日以内のPCR検査陰性証明を所持し、その他の地区からの訪問者は健康コードが「緑色」であることが確認できれば通行できる。

【三亜】

　上海市では浦東新区祝橋鎮営前村のみを管理対象地域とし、同地域に滞在していた訪問者には11月8日以降のPCR検査陰性証明の提示を求める。その他の地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で、検温が正常であれば通行できる。

【昆明】

　「雲南健康コード」を申請し、「赤色」者には訪問時期の延期を勧め、「黄色」者には到着7日以内のPCR検査陰性証明を求め、「緑色」者は確認後に通行できる。

【貴陽】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者はPCR検査を強制し、陰性であれば通行できる。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で検温が正常であれば通行できる。

【成都】

　国務院のリスク管理等級分類に準じて対応する。中高リスク地区からの訪問者は隔離して規定通りに検査を行う。低リスク地区からの訪問者は健康コードが「緑色」で検温が正常で、登録すれば通行できる。

成都空港では、高リスク地区：新疆ウイグル自治区カシュガル地区の疏附県（站敏郷、托克扎克鎮、吾庫薩克鎮、薩依巴格郷）、中リスク地区：新疆ウイグル自治区カシュガル地区の疏附県（高リスク地区以外）、天津市濱海新区の中心漁港冷凍物流A.B区と漢沽街、上海浦東新区の祝橋鎮営前村と区分し、高リスク地区からの訪問者には、14日間の在宅隔離または集中隔離観察を求める。到着7日以内のPCR検査陰性証明を所持している者は、観察解除前に検査1回、不所持者は到着24時間以内と観察解除前に検査を行う。中リスク地区からの訪問者は、到着7日以内のPCR検査陰性証明またはPCR検査陰性を示す健康通行コードの「緑色」表示を所持し、検温が正常で個人防護ができていれば通行できる。PCR検査の陰性が証明できなければ到着24時間以内にPCR検査を行い、結果が出るまで隔離観察する。

【重慶】

　確認できていない。確認先は電話番号023－12345または023－12320。ウエスティンホテルでは健康コードの「緑色」と行程カードの確認でチェックインできる。

【マカオ空港】

　11月10日12時から、過去14日間に上海浦東新区祝橋鎮と天津市濱海新区に滞在した者は、マカオ入境後に14日間の医療観察を行う。

以上は11月10日時点での参考情報ですので、ご訪問時には、現地の到着地、訪問先、宿泊先の直前の受け入れ態勢を確認してください。

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